「健康な腸を作るためのレシピ」のご紹介(チョイスニュートリション株式会社CEO サイモン・デュー) | お知らせ | プロテイン・サプリメント・健康情報【Choice チョイスサプリ】
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あなたは、自分の免疫系の80パーセントが腸にあると知っていましたか?つまり、腸が健康でなければ、免疫系も健康ではなく、本当の健康体ではないことになります。

あなたがアスリートならば、あるいは健康を求めているだけだとしても、腸の健康の重要性をしっかり理解するべきです。今日、私たちは栄養の重要性はよくわかっています。パフォーマンスを上げるためには、健康的なたんぱく質、炭水化物(本物の食品由来のもの)、脂肪分、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質など、微量・多量栄養素を豊富に含んだ食事が必要なのです。しかし、これらの栄養素を腸がきちんと吸収するには、腸内に元気なバクテリアがおよそ85パーセントいる健康な状態でなければいけません。それには、砂糖、加工食品、人工調味料や甘味料、そしてGMO(遺伝子組み換え作物)は避けましょう。
アメリカでは近年、腸の健康の大切さが科学的にも理解されはじめてきたため、腸の健康が熱烈な注目を集めています。

私が日本とそのすばらしい文化をこよなく愛する1つの理由が、その食文化の豊富さです。日本は長い歴史の中で作り上げた世界一の発酵食品文化を誇っています。私はぜひともみなさんが、このすばらしい健康的な発酵食品、つまり納豆や味噌、キムチなどをたくさん食べることをおすすめします。そして、繰り返しますが、砂糖はできるだけ摂らないようにしましょう。砂糖は、悪いバクテリアのエサとなり、多くの病気の原因となるからです。

チョイスニュートリション株式会社CEO
サイモン・デュー

 

健康な腸を作るためのレシピ

2016年4月1日、サラ・ハーベイ

私たちは、腸内には何兆というバクテリアが住んでいるということは昔から知っています。しかし、その腸内の微生物叢(びせいぶつそう)と全体的な健康がどのように関連しているかは、科学者もようやく理解しはじめたばかりです。

昔から、「食は人なり―あなたは、あなたが食べたものでできている」と言います。しかし、今なら科学者は「あなたは、あなたの腸内バクテリアが食べたものでできている」と言うでしょう。非感染性疾患と言われる病気、つまり肥満や糖尿病、がんや心臓疾患などの発症率が世界的に増加しているのを受け、科学者は100兆のバクテリアを腸内に生育させると健康にどのような効果があるか、また、ある食べ物を食べることがどれほど役に立つかを発見してきています。

食べるものが、私たちの全体的な健康に大きな影響をおよぼすという基本的な点では、誰もが納得しています。
次に私たちは、食生活と腸内の微生物叢、つまり非ヒト由来のバクテリア細胞と、そして健康とが密接に関係していると気づきはじめたところです。そこで問題は、「どうすればこの関連性を、一生健康体でいられる効果まで拡大することができるのか?」です。

神経科医であるデビッド・パールマッタ―医師は、実に簡単に説明しています。
「我々西洋人の食生活は腸内バクテリアに影響を及ぼし、体を不健康にしている。
西洋のコスモポリタン的な食生活は、食物繊維が極端に少なく、糖分と炭水化物が極端に多く、そして必要な微量栄養素や良質の脂肪分が足りない。
我々は過去数十年、いわば脂肪分恐怖症の状態であった。我々は、脂肪をとってはいけないと恐れすぎていた。しかし、昔の人間は多くの食物繊維と脂肪分を摂取していたのだ。なのに、過去30年のあいだ、我々は脂肪抜きあるいは低脂肪が健康だと思い込んでいた。その結果、人間が地球上に現れて以来、食べていた食物を、食べなくなってしまったのだ。」

パールマッタ―医師は、私たちは、健康的な脂肪分を炭水化物におきかえてしまった結果、より多くの糖分をとることになり、「我々の腸内バクテリアを傷つけ、病気になりやすい状態を作ってしまった」とも言っています。
「人間の体の、頭のてっぺんから足の先までで起こる一番悪いことは、炎症である。炎症は、老化の根底にあるものであり、組織退化の根底にもあり、がんやアルツハイマー病、冠状動脈疾患、糖尿病、自己免疫不全などの病気につながるものだ。」
「そして、この炎症の鍵を握るのが腸である。ただ、腸そのものではなく、実際には、腸の上皮粘膜である。ただ、科学者が本当に人間の腸内細菌叢の多様さと数を理解できたのは、この20年ほどでである。」

2008年に始まった国際ヒト腸内微生物叢プロジェクト (International Human Microbiome project) では、人々はほぼ同じような「腸内微生物叢の特徴」を持つと予想されていました。しかし、結果はそうではなく、腸内微生物叢は人によって大幅に異なるものでした。それを受けて、科学者はさまざまなタイプの腸内細菌叢と、さまざまな健康状態との関連性を研究することとなりました。

ウェリントンのメラガン医療研究所(Malagan Institute of Medical Research)での腸内免疫学チームのリーダーであるリズ・フォーブス・ブロム医師は、腸内健康を研究することによる将来的な可能性は、研究者たちにとって非常にエキサイティングであると言っています。

「我々は、これらの微生物が存在することは知っていたが、技術の発達によって、それがどんな微生物なのかを理解することができた。そして、技術の進歩によって科学者が土壌内のバクテリアを調査することとなり、その中の非常に有能な科学者が、同じ方法で腸内微生物叢も調べてみようと考えたのだ。
我々の腸内微生物叢は、微生物でできている―1人の成人の腸管内には、およそ100兆の微生物がいる。その微生物が何かという問題になると、またスタート地点に戻るのだ。我々は今、その腸内微生物叢は、消化管だけでなく、もっと広範囲な生理学的機能に影響を与えることを発見し、それが健康に非常に大切であることも理解できたのだ。」

「我々の腸の中にいる、何兆という非ヒト細胞、つまり腸内微生物叢を利用した、新しい健康治療の可能性は、実に巨大である」とフォーブス・ブロム医師は言っています。彼女とそのチームは現在、腸の健康と免疫系との関連性を研究しています。マウス上の実験では、ウェリントンの両チームも、他の国際的な研究者たちも、異なる腸内バクテリアは免疫系に影響をおよぼし、ワクチンへの反応、特にインフルエンザワクチンへの反応に影響することが判明しました。

「ワクチンの接種は、インフルエンザのウイルスから体を守る抗体を、体内に作るというものだ。我々は、もし腸内微生物叢(腸内バクテリア)を変えるなら、体を守る抗体を作る能力も変えられるということを示した」
現在、このグループは予備的な臨床試験を人間に対して行っており、腸内バクテリアやそれがインフルエンザワクチンに対してどのような反応をするかの調査をしています。

「あるタイプの腸内微生物叢は、インフルエンザワクチンの効果の減少と関係があるのだろうか?あるいは反対に、あるタイプの腸内微生物叢の特徴は、抗体の効果を大きく上げることと関連があるのだろうか?」とフォーブス・ブロム医師は問いかけています。
この予備的試験が成功であれば、腸内機能をアップさせる食物を調べたり、免疫反応への影響をテストする完全な臨床試験へ進む可能性があると、フォーブス・ブロム医師は説明しています。これは実際、食物はもっとも効果的でかつコストパフォーマンスの高い、腸内微生物叢を利用して免疫系を変える方法だという基本事実に戻ってきます。

では、どのようなものが腸によくて、どうすれば腸内バクテリアを助けることができるのでしょう?パールマッタ―は、普段の食生活に食物繊維を増やし、かつ、腸内バクテリアに栄養を与えるプレバイオティックな繊維質の高い食品をとるべきだと言っています。プレバイオティックな食品には、キムチやメキシカンヤムイモ、タンポポの若葉、タマネギ、ニラ、ニンニクなどがあります。発酵食品、つまり納豆や味噌、培養ヨーグルト(砂糖や味を加えていないもの)や発酵野菜なども役立ちます。

そして結局、昔からのことわざに戻るのです。「あなたは、あなたが食べるものでできている」
フォーブス・ブロム医師は言っています。
「我々は食事生活を変えてしまった結果、非感染性疾患が急激に増加することとなった。
あなたが、あなたの腸の中に何を入れるかは重要だ。正しい食事生活は大切であり、その食事生活から、『あなたは、あなたが食べるものでできている』となり、『あなたは、あなたの腸内微生物叢が食べたものでできている』と広がるのだ」

注)これらの健康情報および教育メッセージはチョイスニュートリションが翻訳しております。記事の掲載目的は健康、栄養、トレーニングなどに関する情報の提供と共有にあり、個人の健康状態にアドバイス を与えるためのものではございません。食事法、トレーニング法、その他の健康管理法につきましてはそれぞれの責任において実行されますことをお願い申し上 げます。また、体に違和感や不調があるときには医療機関へのご相談をおすすめいたします。なお、記事の内容に関するお問い合わせにはお応えしておりませんので ご了承ください。