なぜ、自然は心の健康に良いのか(T・ペーダーセン) | お知らせ | プロテイン・サプリメント・健康情報【Choice チョイスサプリ】
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あなたがいちばん最近、休暇に出かけた場所はどこですか?都心や郊外地域に住んでいるなら、公園や海岸、あるいは山のキャビンなど自然と触れあえる場所に行って過ごしたのではないでしょうか。

私たちの多くは、理由は分からないものの、自然に惹かれるものです。それはただ近所を散歩するだけだったり、裏庭のベンチに座ってゆっくりと雲が流れるのやリスなどを眺めたり、だけでもよいのです。 自然は、特別なエネルギーをもっています。それは純粋で、野性的で、魂をきれいに洗濯してくれます。
しかし、なぜ自然に触れるとよい気持ちになるのでしょう?安らぎと静けさ、大地との調和、それにマイナスイオンに触れるからでしょうか?もちろんそうです。それら全てが心地よさを与えてくれるのでしょう。しかし、もっと他にもあるのです。新しい研究によると、自然の中にいると、実際に免疫機能が大きく高まり、その結果として、身体的および精神的な健康に役立つと発見されました。

 

しかし、ちょっと振り返ってみましょう。過去数年にも研究者たちは、自然の中にいることは、心と体の健康によいとはっきりと断言してきました。実際の事実は、驚くべきものでした。ただ公園や森の中でしばらく過ごすだけで、心も身体も強くなれるのです。反対に、ほとんど緑のない場所に住んでいると、病気になりやすい可能性があります。その病気とは、うつ病や不安感、注意欠陥/多動性障害(ADHD)、癌、糖尿病など多くのものがあげられます。

長い間にわたって、自然と健康の間の、科学的な関連性は謎が多く残されていました。謎の鍵を探すために、イリノイ大学の研究者であるミン・クオは、自然と健康の関連性について書かれた研究論文をできるかぎり集めて結果を分析しました。その関連性は、驚くほど明白でした。免疫系です。

クオは、その研究の中で、自然と健康に関する21の例を見つけましたが、その中の2例を除く全てが免疫系と関係していました。クオは、自然の中にいることと、ビタミン剤をとることとを比べてみました。心と体をさまざまな疾患から守るために、体が必要とする栄養素をすべて含んだ総合ビタミン剤です。

で、自然によって免疫系はどのくらい強くなったのでしょうか。自然は、体を「休憩して消化する」モードに切り替えてくれます。これはよく知られた、免疫系を殺す有名な「闘争・逃避反応」の反対の状態です。私たちが満足して安心しているときや、問題に悩まされていないときは、体はたとえば仕事の期限のことなどにエネルギーを浪費することなく、自分の免疫系にもっとエネルギーや体力をしっかり蓄えることができます。

外の空気に触れることは、免疫がもともと持っている働きを強くする作用があります。日光から得られるビタミンD、マイナスイオン、フィトンチッド(植物から得られる健康的な抗菌性の物質)やミコバクテリウム・バッカエ(土壌内の良いバクテリア)などは、屋外に出ることで得られるものです。

では、免疫系は私たちの心の健康に、どのような関係があるのでしょうか?この分野に関する研究も、山ほど行われています。例えば、ケンブリッジ大学の科学者が最近行った研究によると、病気になったときに高い値のたんぱく質が血流中に放出されて育った子供たちは、うつ病や精神病になるリスクが、ほぼ2倍になるという結果がでました。マウスを使ったものも含めた、その他の研究によると、うつ病はアレルギー反応と似ており、免疫系が過剰に反応することによって発生すると示されています。例えるとつまり、人によっては、鼻水が出るのではなく、うつ病を発症する人がいるということです。

あなたが、海が好きな海派であれ、山が好きな山派であれ、あるいはただ家の庭で過ごすのが好きな人であれ、重要なことは、外で長い間、自然に触れるのがよいということです。あなたの今の生活が本格的な自然に触れるのが難しいならば、ただ散歩に出かけたり、木の下で裸足になって座るだけでもいいので、やってみましょう。家に植物を置いたり、魚を飼って水槽を置くのもいいでしょう(これらも、心の健康によいと発見されています)。自然とつながることは、人間の基本的な欲求であり、心と体を大きく健康にしてくれる働きがあるのです。

クオの論文「自然とのコンタクトは、人間の健康にどのような影響を与えるか有望なメカニズムおよび有力な中枢経路」は、Frontiers in Psychology誌に掲載されました。

 

*注)これらの健康情報および教育メッセージは、チョイス ニュートリションによって翻訳されています。記事の掲載目的は健康、栄養、トレーニングなどに関する情報の提供と共有にあり、個人の健康状態にアドバイスを与えるためのものではございません。食事法、トレーニング法、その他の健康管理法につきましてはそれぞれの責任において実行されますことをお願い申し上げます。また、体に違和感や不調があるときには医療機関へのご相談をおすすめいたします。なお、記事の内容に関するお問合せにはお応えしておりませんのでご了承ください。