「体調不良のときにプロテインを摂取すると体調が良くなりそう」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ホエイプロテインをはじめとするプロテインという食品は、筋トレをするときに摂取する印象を持っている方が多いかもしれません。しかし、プロテインは体調不良により食事でたんぱく質が摂れないときの補助食品としても活用できます。ただし、あくまでも「補助」であるため、体調不良時のプロテインの使用にはデメリットも存在するのです。
本記事では、体調不良時のプロテインの活用方法に関して、メリットとデメリットも合わせてご紹介します。プロテインを上手に活用して、体調不良のときに足りないたんぱく質を補いましょう。
ホエイプロテインは体調不良で食事を摂れないときの手段として人気
ホエイプロテインは、体調不良などで通常の食事ができないときにたんぱく質を摂取する方法として人気です。なぜなら、ホエイプロテインをはじめとするプロテイン製品はパウダータイプやゼリータイプのものが多く、食材を上手く飲み込めない場合でも簡単に摂取できるからです。
そのため、栄養を摂らなくてはならないけれど、体調不良で食事ができないともどかしさを感じる必要がありません。
また、日本人の1日に必要なたんぱく質量は年齢や性別、運動量などによって異なります。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、18歳から64歳の男性の1日に必要なたんぱく質推奨量は65gで、女性の場合は50gです。
食材に含まれるたんぱく質量は、卵1個で6.2g、納豆1パックでは8.3g、鮭の切り身では11.2gほどになります。1日3回バランスの良い食事をしていれば、それなりにたんぱく質は摂取できますが、それでも1日に必要なたんぱく質量に満たない場合もあります。体調を崩していれば尚更です。
ホエイプロテインを活用すれば、自分に必要な量のたんぱく質を的確に測ったうえで摂取できます。バランスの良い食事の「代用」として、ホエイプロテインでたんぱく質を補給することは最良の手段といえるでしょう。
体調不良のときにプロテインは摂取可能?
体調不良のときにプロテインを飲むことに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。結論から言えば、プロテインは体調不良のときでも摂取可能です。例えば、プロテインを以下のように活用できます。
- 炭水化物の代わりに摂取する
- 風邪予防の補助食品として活用できる
- 適度な量を守って摂取できる
しかしながら、あくまでも「補助食品」です。体調が改善してきたら徐々に通常の食事に切り替えると良いでしょう。
炭水化物の代わりになる
プロテインは筋肉のために必要な成分だと思われがちですが、炭水化物の代わりにもなります。理由としては、炭水化物を多く含むプロテインも存在するからです。
完全なる炭水化物の代わりとして活用することは難しいですが、それでも体調不良時に炭水化物を摂取できる栄養源になり得るでしょう。
風邪予防の補助食品として活用する
プロテインは、風邪予防の補助食品としても活用できます。なぜならば、多くのプロテイン製品はたんぱく質に付随する形でビタミンやミネラルなどの栄養素が含まれているからです。
また、たんぱく質が主流のプロテイン製品であっても、牛乳やオレンジジュースなどに溶かすことにより、他の栄養素を取り込むことができます。そのため、風邪予防の補助食品ともなるのです。
適度な量を守って摂取する
体調不良時にプロテインを摂取する場合は、必ず適量を守って摂取してください。なぜならば、プロテインは食事の代わりではなく「補助食品」だからです。通常プロテインは、アスリートや運動して筋肉をつけたい方々がトレーニングの効果を上げるために摂取しています。
そのため、体調不良時の摂取にはメリットもありますが、デメリットもあるのです。製品に表示されている量を守ることはもちろんのこと、体調不良時には少なめを目安として摂取することが重要になります。
体調不良時にプロテインを摂取するメリット
体調不良時にプロテインを摂取すると、以下のようなメリットがあります。
- 素早い栄養補給となる
- 食べやすい製品が多い
体調不良だからこそ必要なメリットばかりです。プロテインを摂取することで不調を改善させる手助けになることを覚えておきましょう。
素早い栄養補給となる
プロテインを摂取することは、素早い栄養補給になります。なぜなら、プロテインにはたんぱく質をはじめとした栄養素が豊富に含まれているからです。体調不良で不足している栄養を手軽に補給してくれます。
特に、ホエイプロテインの中にはBCAAといった必須アミノ酸が多く含まれているため、疲労回復に役立つでしょう。ビタミンやミネラルが含まれているタイプもあり、バランスの良い栄養補給となります。
プロテインと同時に、エネルギー補給となる非必須アミノ酸やビタミンCのサプリメントも補給するとより効果的です。
食べやすい製品が多い
食べやすい製品が多いことも、体調不良時にプロテインを摂取するメリットといえるでしょう。例えば、胃腸風邪による下痢や食欲不振がある場合、固形物の食べ物を受け入れることが難しいでしょう。
プロテインの場合は粉末やゼリー状になっている製品が多く、牛乳で溶かして飲む摂取方法もあるため、比較的胃腸に優しい食事になります。飲み物やゼリーであれば、食欲がない場合でも食べやすいでしょう。
また、固形ではないためプロテインの栄養素も短時間で吸収しやすいです。さらに、家にない場合でも、近場のコンビニやスーパーで販売していることが多いため手軽に購入しやすい食品です。
体調不良時にプロテインを摂取するデメリット
体調不良時にプロテインを摂取することに関しては、以下のようなデメリットもあります。
- 乳糖不耐症や牛乳アレルギーの場合は摂取が難しい
- 過剰摂取すると腎臓機能の負担となる
いずれも一歩間違えると体調悪化どころか、新たな病気になってしまう可能性があります。持病やアレルギー持ちの方は、体調不良時のホエイプロテイン摂取にはくれぐれも注意してください。
乳糖不耐症や牛乳アレルギーの場合は摂取が難しい
乳糖不耐症や牛乳アレルギーの場合、プロテインの摂取が難しい場合があります。理由としては、プロテインの成分のほとんどが乳糖もしくは牛乳に関連しているからです。
例えば、ホエイプロテインやカゼインプロテインは、牛乳に含まれているたんぱく質でできています。そのため、乳糖不耐症や牛乳アレルギーの人は摂取できません。
乳糖不耐症とは、乳糖という糖質を分解する酵素の活性が低い体質のことです。乳糖の入ったプロテインを摂取した場合、消化器内の浸透圧変化により下痢を引き起こしてしまいます。また、牛乳アレルギーの場合は、言わずもがなアレルギー症状を引き起こすでしょう。
植物性プロテインもご検討いただけたらと思います。
過剰摂取すると腎臓機能の負担となる
高い濃度のプロテインやアミノ酸を過剰に摂取すると、成分を分解する要素を持つ腎臓機能に負担がかかりすぎてしまうことがあります。
体調不良の際は、特に体内の機能に負担をかけてはなりません。摂取量を必ず守ってプロテインを活用してください。
脂質を抑えた食事にはホエイプロテインが役立つ
ダイエット中は、脂質を抑えた食事をする人が多くいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、脂質を抑えようとすると、たんぱく質が不足してしまうことも少なくありません。そんなときにもホエイプロテインが役立ちます。
プロテインにはごく少量の脂質、または良質な脂質しか含まれていないので、ダイエット中でも安心して摂取できます。これもホエイプロテインの人気の秘密だといえるでしょう。
また、過剰なダイエットで体調を崩した場合も適量のプロテインならば良質な栄養源となります。脂質を抑えつつ無理なく健康的に体調を改善させるためにも、プロテインを有効活用しましょう。
体調不良時におすすめのホエイプロテイン
体調不良時におすすめのChoiceサプリのホエイプロテインを紹介します。日々の生活でも使用できる商品なため、健康のためにあらかじめ購入しておくのもおすすめです。
ケトプロテイン(ダブルココア)
ケトプロテインは、食事の代わりとなるプロテインを追求した製品です。ローストアマ二パウダーを使った、食物繊維豊富な天然素材の炭水化物を使用しているため、体調不良時の炭水化物補給にも役に立ちます。
1回45gを目安に300mlの水、または牛乳に溶かしてお召し上がりください。体調不良の際は、少しでも食欲があるときに飲んでみましょう。
ゴールデンアイソレート(プレーン)
成長ホルモン剤を使用せず、ストレスフリーで草だけを食べて育った牛の乳を使ったプロテイン製品になります。アミノ酸組成と栄養価が高く、体調不良時の栄養補給に最適です。
1回30gを目安に1日1〜3回の量をお召し上がりください。フルーツや野菜と混ぜてスムージーにしても良いでしょう。
ただし、乳糖不耐症の方は摂取後に不快感やお腹に痛みを感じた場合、即座に摂取を中止してください。
体調不良時のプロテイン摂取に関するQ&A
体調不良でプロテイン摂取する際、以下のような疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
- 普段はプロテインを飲まないけれど摂取して大丈夫?
- 普段より摂取量は少ない方が良い?
- どうやって飲むのがおすすめ?
体調不良の際は、普段以上に食事に気を使わなければなりません。プロテインを活用する場合も、必ず正しい用法を守りましょう。
普段はプロテインを飲まないけれど摂取して大丈夫?
普段プロテインを飲まない方や過去にプロテインを飲んだ経験のない方は、「飲まない」あるいは「飲む量を少量にする」と良いでしょう。なぜなら、プロテインは体質によって飲んで良い場合と悪い場合があるからです。
例えば、乳糖不耐症やアレルギー体質によりお腹を壊したり、便秘になったりする場合があります。体調不良以前にプロテインを飲んだことがある場合は、十分な体の慣れがあるでしょう。しかし、全く飲んだことがない方は体の慣れがありません。
余計に体調を悪化させてしまう可能性もあるため、なるべく飲まないことをおすすめします。他に栄養源になるものがなく、食欲不振からプロテインしか食べられない場合は少量ずつ摂取してください。
普段より摂取量は少ない方が良い?
体調不良の場合、普段より摂取量が少ない方が良いでしょう。なぜなら、栄養補給だからといって過剰に飲むと胃腸に負担がかかる可能性があるからです。
摂取しすぎると、余計に不快感を感じて元気になりかけていた身体が台無しになってしまう場合もあります。体調不良時のプロテイン摂取は少量を心がけましょう。
どうやって飲むのがおすすめ?
喉を痛めている場合、ゼリー状またはパウダーを溶かしたものを飲む方法がおすすめです。体調が悪い時に消化に良くない摂取方法をするのはおすすめしません。胃腸が消化しやすい状態で飲むのが一番です。
体調不良のときはプロテインで慎重にたんぱく質を補給しよう
体調を崩しているときや食欲がないときにも、プロテインを摂取すれば必要な栄養素をフォローすることが可能です。
プロテインならたんぱく質以外の栄養素も補えて、体内にも吸収しやすいという利点があります。ただし、プロテインも種類が豊富なため、カルシウムや鉄、ビタミン、ミネラルなど、体調に合わせて必要な栄養素が含まれているものを選びましょう。
きちんと食事を摂れれば良いですが、体調を崩すと食欲がなくなることもあります。そんなときは、無理せずプロテインを活用してください。