「ソイプロテインは体に悪いと噂で聞いたことがあるけど実際はどうなの?」と疑問に思っている方もいらっしゃるでしょう。
日本でソイプロテインと言えばダイエット用のプロテインと思われがちで体に良いとされていますが、米国でソイプロテインは良いものとされていません。
本記事では、ソイプロテインが体に引き起こすデメリットや、ソイプロテインに含まれる成分について解説します。健康的なプロテイン摂取をしたい方は、ぜひ参考にしてください。
ソイプロテインとは
ソイプロテインは、大豆から抽出された植物性のたんぱく質です。動物性プロテインに比べて脂肪やコレステロールが少なく、消化にも優れているため、健康志向の方やダイエット中の方に人気があると日本ではされています。また、ベジタリアンやビーガンの方にとっても重要なたんぱく質源となっています。
しかし、大豆には悪い成分も多く含まれており、それが体に悪影響を及ぼす可能性があることも覚えておく必要があります。
ソイプロテインが体へ引きこ起こすデメリット
ソイプロテインは痩せやすい特徴もありますが、摂取することで体に悪影響もあります。以下では、5つの体に及ぼす悪影響について解説します。
ホルモンバランスに影響が出る可能性がある
ソイプロテインや、添加物である大豆レシチンは、強力なエストロゲン作用を持つことが知られています。これは体内のホルモンバランスに影響を与え、特に女性のエストロゲンレベルを劇的に増加させる可能性があります。
例えば、甲状腺ホルモンおよび内分泌ホルモンの生成を妨害し、体全体のホルモンバランスを崩す恐れがあるでしょう。摂取の結果、女性では月経不順や不妊症、男性では性的欲求の低下などが引き起こされる可能性があります。
便秘になる
ソイプロテインは消化吸収が比較的緩やかなため、摂取量や体質によっては便秘を引き起こすことがあります。特に、ソイプロテインに含まれる大豆には食物繊維が多く含まれているため、消化が遅れることがあり便秘の原因となることがあるでしょう。
便秘は一時的な不快感を超えて、腸内環境の悪化や毒素の蓄積につながり、長期的には健康に悪影響を及ぼす可能性があります。便秘を防ぐためには、水分を十分に摂取し、適度な運動を行うことが推奨されますが、ソイプロテインの摂取量を見直すことも重要です。
過剰摂取で脳へ異常をきたす可能性がある
ソイプロテインの過剰摂取は、脳機能に悪影響を与える可能性があります。特に、大豆に含まれるイソフラボンという成分は、脳内の神経伝達物質のバランスを崩し、認知機能の低下や記憶力の減退を引き起こすことがあるとされています。
また、大豆由来のフィチン酸は、ミネラルの吸収を阻害し、長期的には神経系への影響が懸念されます。脳への影響は一度起こると回復が難しいため、ソイプロテインを適切な量で摂取することが重要です。
体重増加する可能性がある
ソイプロテインは、低カロリーで健康的なイメージがありますが、実際には摂取方法や量によっては体重増加を引き起こす可能性があります。例えば、ソイプロテインが含まれる製品には、甘味料や添加物が多く含まれていることがあり、これがカロリーの過剰摂取につながることがあります。
また、大豆自体が持つ植物エストロゲンの影響で、代謝が低下し、脂肪が蓄積しやすくなることも体重増加の一因となるでしょう。ダイエット目的でソイプロテインを使用する際は、成分表示を確認し、適切な量を摂取することが大切です。
ソイプロテインが体に引き起こすその他のデメリット
ソイプロテインの摂取には、ホルモンバランスの乱れや便秘以外にも、いくつかの副作用が報告されています。例えば、過剰摂取により下痢や吐き気、頭痛、腹痛などの消化器系のトラブルが発生することがあります。
また、口臭や過度の体重増加、ぼやけた視界、過度の発汗といった症状も、ソイプロテインの摂取に関連する可能性があります。上記の副作用は、特に敏感な体質の方や、既に健康に問題を抱えている方に発生しやすいため、摂取量を管理し、体調に異変を感じた場合は速やかに摂取を中止することが推奨されます。
大豆レシチンに含まれるの悪い成分
上記でソイプロテインが体に引き起こす悪影響について解説しましたが、悪影響を引き起こす原因となる成分があります。以下では、3つの悪い成分を解説します。
植物エストロゲン
ソイプロテインの他、添加物である大豆レシチンには、植物エストロゲンが多く含まれています。エストロゲンは、体内のエストロゲンレベルを増加させる可能性があり、これがホルモンバランスを乱して以下のようなリスクを高める可能性があります。
- 乳がん
- 不妊症
- 性的性欲の低下
- 子宮筋腫
ゴイトロゲン
ゴイトロゲンは、甲状腺の機能を抑制し、代謝の調節に影響を与えることが示されています。これにより、体重増加や疲労、月経不順、認知機能の低下が引き起こされることがあります。
フィチン酸
大豆レシチンには、フィチン酸も多く含まれています。フィチン酸は、消化器系での栄養素吸収を妨げる反栄養素であり、栄養失調を引き起こすリスクがあります。多くの研究が大豆と栄養失調を結びつける主な理由です。
企業がプロテインに大豆を導入する理由
ソイプロテインや、添加物である大豆レシチンが悪いものであるにも関わらず、企業が大豆レシチンを添加したり、ソイプロテインを推したりする理由はビジネスチャンスだと考えているからです。他にも理由があるので以下で解説します。
防腐剤として保存期間の延長をするため
プロテイン製品に大豆が導入される理由には、主に防腐剤としての機能や、製品の保存期間を延長するためという目的があります。企業は長期間在庫を抱えられることで、商品処分数を減らせられて利益率が良くなります。
そのため、日本の企業ではソイプロテインが体への健康被害があるにも関わらず、販売が促進されています。
プロテインのダマを防ぐため
プロテインを使用する際に問題となる「ダマ」を防ぐためにも、大豆レシチンは使用されています。大豆レシチンは、天然および人工の香料、甘味料、およびその他の添加物を分離させないための乳化剤(混合剤)として機能します。
これにより、プロテインを作る際にダマができにくく、滑らかな口当たりのドリンクが作れるようになるのです。ダマができないことにより、日本の消費者は飲みやすく良いプロテインだと勘違いをしています。
プロテインのダマを防ぐ方法
プロテインのダマを食感として楽しめる方もいますが、楽しめない方もいらっしゃるでしょう。プロテインのダマが苦手な方は、電動シェイカーまたはブレンダーを購入することをおすすめします。
電動シェイカーやブレンダーを使用することによりプロテインが均一に混ざり、ダマができにくくなります。予算や用途により様々な商品があるため、Amazonや楽天で好みの商品を探してみましょう。
まとめ
ソイプロテインは、一部メリットがある一方で、ホルモンバランスへの影響や消化器系のトラブルなど、いくつかのデメリットも存在します。特に、添加物である大豆レシチンに含まれる成分が健康に与える悪影響については十分な注意が必要です。
プロテインの選択肢は豊富にありますが、自分の健康状態や目的に合わせて、適切な製品を選択するようにしましょう。